株式会社ジャストライト/福岡/群馬県/前橋市の事故/自転車の女子高生2人重体/容疑者/認知機能の低下の恐れがある/「第2分類」//
- 2018.01.18
- 国内事故
群馬県、前橋市女子高校生2人重体の事故、容疑者の男性認知機能低下のおそれがありながらも免許更新、シートベルト付けず
市立前橋高の女子生徒2人がはねられた事故は16日で1週間が経過した。2人は重体のままで親族は回復を祈り続けている。一方、車を運転していた川端清勝容疑者(85)=前橋市下細井町=は昨秋、認知機能の低下の恐れがあると判定されていた。群馬県警は事故当時の心身の状態などを調べるとともに、関係機関と協力して再発防止を図る。
■「早く笑顔を」回復祈る親族
「回復を祈るばかり。早く元気な笑顔を見たい」。大嶋実来さん(18)の親族の60代女性は同日、沈痛な面持ちで語った。
行政には高齢者が車を運転しなくても暮らせたり、中高生が危険な道を自転車で通学しなくてもよいようなまちづくりを望む。事故後は自分が加害者になる可能性を考えると怖くなり、「運転をしないようにしている」と話す。
太田さくらさん(16)の親族の70代男性は「静かに見守り、励ますことしかできない」と語った。
事故は9日朝、同市北代田町の県道前橋赤城線で起きた。県警は自動車運転処罰法違反容疑で川端容疑者を逮捕。現場にブレーキ痕はなく、約150メートル手前で別の接触事故を起こし、対向車線にはみ出して走行していたとみられている。シートベルトは着用していなかった。事故車両のエアバッグが作動していたことから、少なくとも時速30キロで自転車に衝突した可能性があるという。
■原因特定できず
関係者によると、川端容疑者は昨秋の免許更新時に受けた認知機能検査で、認知機能の低下の恐れがある「第2分類」と判定された。その後、高齢者講習を受けて免許を更新した。県警によると現段階では事故原因に関して、直前の接触事故に動転したり、体調不良が影響したかなどは特定できていない。調べには落ち着いた様子で応じているという。
県警と県、市、同校の関係者ら約20人は16日、現場を訪れ、道幅が狭く歩行者や自転車が自動車と至近距離で通行せざるを得ない状況を確かめた。ドライバーに対し、自転車に注意するよう促す矢印形の道路標示「矢羽根」を周辺に設けることなどを検討する。
県は早期に現場の県道を拡幅したいとしている。同校では生徒の心のケアに当たっているほか、登下校の時間帯には教員が現場や校門前で見守っている。
高齢運転者の事故を巡っては全国的に関心が高まっている。ツイッター上には同日も、「足腰が弱くなる高齢者から移動手段を取り上げるのも酷な話」「反射神経や判断力が鈍っていく高齢者の運転は危険なのも事実」などと投稿されていた。
◎認知力 3段階で判定
75歳以上の運転免許保有者は3年ごとの更新時などに認知機能を確かめる検査を受けることになっている。
検査で認知症の恐れがある「第1分類」、認知機能の低下の恐れがある「第2分類」、認知機能の低下の恐れがない「第3分類」のいずれかに判定される。第1分類は専門医の診断を受ける必要があり、認知症と診断されれば免許は取り消されるか停止される。
群馬県内では昨年3~10月に3万515人が検査を受け、1256人が第1分類と判定され、うち62人は認知症と診断された。第2分類は1万43人だった。
第2分類にあてはまる人々をこれから、どうすべきかが課題になっていくと思う。今回の容疑者は、第2分類にあてはまっていたが、運転免許の更新をした。この件について考えるべきだ。シートベルトをすることももちろん免許更新の際の重要な点となるが、今回は、していなかった…。この様な事故が起きないような対策をしてもらっいってほしい。
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