株式会社ジャストライト/福岡/新潟県/線路上進入/積雪の影響で誤進入/思い込みから

株式会社ジャストライト/福岡/新潟県/線路上進入/積雪の影響で誤進入/思い込みから

新潟県、雪で見えない事から思い込み!まさかの正面衝突、線路上進入

積雪の影響で、見えない線路上に一人の仕事帰りの女性が進入してしまった事故。普通なら踏切内での衝突事故を思い浮かべると思いますが、今回の事故は、なんと列車との正面衝突でした。

積雪の影響で見えなかったため、また、初めて走る道であったこともあり、複線を単線だと思い込んだこと、奥側の線路の除雪された空間を交差道路と勘違いしてしまったため、列車の線路上を走ってしまっていたドライバーはパニックになりながらも、バックして線路の外へ出ようとしましたが、踏切まで残り数メートルのところで周囲に衝突音が響きました。結果としては、非常ブレーキが間に合わなかった列車との正面衝突となってしまいました。この軽自動車のドライバーは鎖骨を骨折する重傷。列車の乗客乗員には怪我は無かったそうです。

左折することだけに注意が向き、踏み切りの終わりを認識できなかったことが線路内への事故の誤進入をさせてしまったのではないかと思われるそうです。

線路内後進入の事故の原因として、注目されやすいのが認知症や飲酒運転のドライバーによる事故ですが、今回のような思い込みによる事故やわき見運転、また漫然運転です。漫然運転の特徴は「見ていても見ていない」注意力や意識のまとまりがなく散漫としているためぼんやりとした状態のことを言うそうです。
>漫然運転の参考はこちら

この線路内への車の進入を防ぐことはかなり難しいそうです。踏切内へは、車が進入できるスペースが、もともと列車が走ることが出来るスペースがあるため十分にあります。車が進入できないように空間を遮断することをしてしまえば、列車が走れなくなるのです。そういったことで、鉄道側がこういった車の誤進入を防ぐということは、かなり難しいといえます。

雪の多い地域では、踏み切り道誘導灯や注意灯設置をしたりすることで、踏切を目立たせてドライバーに注目してもらい注意を促したりしているそうです。これらの対策で誤進入を防ぐ努力をしているのです。積雪があったり普段と違う状況のときや初めて通る道の踏み切りの近くのすぐの場所で曲がる際は、十分に気をつけましょう。
また、大事なこととして、線路内に入ってしまったときは、バックなどをするということをしないで、すぐに車から降りて、自分の身を守りつつ、踏み切りに設置されている非常ボタンを押したり、発炎筒を使って接近する列車に車の存在を知らせることがいいでしょう。線路内に誤進入したら、必ず鉄道事業者に連絡し、指示に従ってください。

参考は JAFMATE 第55巻 第10号 平成29年12月1日発行のP36からP37