株式会社ジャストライト福岡・日本人の優しさ・信じた外国人・事故・問題解決・意見

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日本人の親切さ、優しさが…それを概念に持っている外国人を事故に…

11月9日掲載「私の視点」(要旨)

 

日本では、信号機のない横断歩道では歩行者がいても車は止まらない。私の母国イギリスやオーストラリアでは車は必ず止まる。それがルールだからだ。日本の道路交通法でも歩行者優先で車の停止が定められているが、ルールが守られていない。歩行者と車のあいだには日本人独特の「あうんの呼吸」があって、その中でいつ渡るかを決めているようだ。ただ、外国人は「日本人は親切で礼儀正しい」と信じているので、車が止まると思い込み、事故にあう人が出かねない。この問題に取り組んでほしい。

 

「私の視点」に投稿した名城大学准教授のマーク・リバックさん(50)は、英国ロンドン生まれ。日本人と結婚し、通算20年以上日本に暮らしますが、今も、日本では車が信号機のない横断歩道で止まらず、歩行者を優先させないことに戸惑っているといいます。

 

昨年秋、愛知県一宮市内の信号機のない横断歩道で、小学生がスマホのゲームに気を取られた運転手のトラックにはねられ、死亡する事故が起きました。3人の子どもがいるリバックさんはショックを受け、かねて疑問に感じていた「横断歩道問題」について、改めて道路交通法などを調べたうえで投稿したといいます。

 

リバックさんは投稿で「車が必ず止まる」国として、英国とオーストラリアを挙げましたが、掲載後、英国在住の日本研究者から「英国ほどドライバーのマナーが悪い国はほかに数少ない」というメールが届いたそうです。

 

リバックさんは言います。「どこの国がいいとか悪いとか、比較して優劣をつけたいわけではありません。イギリスではと言っても、ある時代のロンドンの一部しか私も知らないわけだから。ただ、来日する外国人はたいてい『日本人は法律を守る意識が高い』と思い込んでいて、そんな人たちが大勢来る2020年の五輪の折など、重大な事故が起きないかと心配になります。注意喚起をしたかったのです」

 

何度か来日したリバックさんの母親は冗談半分で、日本の横断歩道を「Killer zebra」(人殺しシマウマ。英語でzebra crossingは横断歩道)と呼んだことがあります。初来日のとき、車が横断歩道で止まると思い込み、危うくひかれそうになったといいます。

 

一方、リバックさんの妻は、横断歩道で車が止まらない理由を次のように話します。「日本人は人を待たせることを心苦しく感じるし、停車してあげるとあわてて渡ろうとして、反対車線の車にひかれてしまうかもしれない。また、停車しようと急に減速すると後続車に追突される可能性もある」。リバックさんは、妻の意見や、毎日のように観察する横断歩道での車と歩行者の様子から、日本では、車も歩行者も、お互いに迷惑をかけない「あうんの呼吸」で横断歩道と付き合っていると感じています。ただ、「そんな事情は外国人には通じません」と主張します。

 

リバックさんの妻は、これまでの運転経験から「安全運転のためには『交通ルールを守る』ことだけでなく、『交通の流れを妨げない』必要もあると学んだ」と言います。「信号のない横断歩道でいつも止まらないわけではないのです。ただ、停車しなかったときは、『交通の流れを妨げず、流れに乗る』という、場を読んでの判断に基づいている気がします」。一方で「守られない交通ルール」が存在することは危険だと感じます。「こうした日本人の運転慣習が変えられないなら、大胆なルールの変更も必要かもしれないですね」。たとえば、「車優先にしてしまう」ことも。

 

リバックさんは子どもたちにはこう教えています。「横断歩道では車が止まったのを見てから、渡りなさい。信号機のある横断歩道でも、青のときにも停車しない車があるかもしれないから」(中島鉄郎)

 

歩行者優先とは、自動車教習所でもみなさん教えられたはずであるが、横断歩道を待っている人を見て確実に止まってくれる車は半々ぐらいではないか・・・。このような状態では、日本に来た外国人も戸惑うのも無理はない!外国人に親切だと思われている今の現状でおこってしまうかも知れない事故・・・。うまく対処できるようにマナーの行き届いた外国の真似が出来たら日本人への考えもまた良いものとなるだろう!

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