株式会社ジャストライト/福岡/高速道路/ドライバーの前方不注視/自動車専用道路/歩行者/対策

株式会社ジャストライト/福岡/高速道路/ドライバーの前方不注視/自動車専用道路/歩行者/対策

高速道路、自動車専用道路への歩行者侵入事故、事故原因はドライバーの前方不注視

2015年4月下旬、姫路バイパスで自動車専用道路に男性歩行者が侵入してしまいました。歩行者は、走行中のトラックにはねられ、また、さらに数台の後続車にもはねられてしまい、亡くなってしまいました。自動車専用道路に侵入する行為は、道路交通法や高速自動車国道法の違反となるそうです。しかしながら、ドライバーが前方を良く見ていたならば、防ぐことが出来た事故となります。姫路バイパスには、2000年あたりから、出入り口手前に「自動車専用」や「自転車歩行者通行止め」、「歩行者・自転車は入れません」などの看板や規制標識が併設されました。この対策は全国的に行われているそうですが、2016年中にこうした歩行者が高速道路に侵入する事態は兵庫県内で、285件あり、2015年より58件増加したそうです。本線の出入り口からの進入や、高速バス停留所の出入り口から降りる停留所を間違えてしまったバス利用者が高速道路の路側帯を歩き、戻ろうとするケースもあるそうです。

全国的な高速道路誤進入で確保された歩行者・自転車等の件数は増加傾向にあるらしく、2011年から2016年度までで1万8443件に上っているらしいです。年代別では、高速道路誤進入をしてしまったのは、1位が20代、2位が70代、3位が60台となっており、誤進入を起こしてしまった理由としては、道間違いが半分以上を占めます。これは、20代では7割近くだそうですが、70代では、認知症・精神障害が他の年代よりも特に、多くを占めています。20代の誤進入の理由としては、若者の生活の一部となっているスマホアプリが背景にあります。「ナビアプリ」を使う方多いと思いますが、実はこの「ナビアプリ」で、徒歩ルートを選択しても自動車専用道路に案内されてしまうらしいのです。
とても怖い事実ですね…。この事態を重く見た警察庁交通局が、ナビアプリが自動車専用道路に歩行者や自転車運転車を誘導しないようにするよう要請。また、自動車専用道路であることを分かりやすく明示するように要請。その結果誘導しないようになったといいます。自転車の誤進入が多いのが夏休みやゴールデンウィークらしいのですが、この夏休み前にこの対策を行ったところ、2016年の7、8月2ヶ月間に誤進入があった件数は14件でしたが、2017年は3件に激減したそうです。

こうしたアプリの改善や注意喚起をする看板を設置して、自動車専用道路に誤侵入する方が減ってはいても、全ての誤進入が0になったわけではありません。なので、自動車を運転する人が今よりもっと注意しながら、慎重に運転することを普段から心がけてほしいと思います。そういったことから事故0を目指していきましょう。

参考は JAFMATE 第56巻 第1号 平成30年1月1日発行のP38からP39