株式会社ジャストライト・福岡・ドイツ・極めて危険なドライバー・一生涯免許剥奪
- 2017.12.20
- 海外事故
ドイツを見習え!危険運転に対する罰則について
「なくせ!危険運転」。ドイツには、ドライバーとして極めて危険と認められる場合に、一生涯にわたって免許を剥奪する制度があります。その狙いはどんなものなのでしょうか?
飛び出す2台の車。猛スピードで競い合う先には、一般の車が・・・。現場はドイツ・ベルリンの中心街。ドイツでは、深夜の繁華街で行われる危険なカーレースが社会問題になっていました。そして、去年2月、ついに大事故が・・・
「150キロ以上のスピードでカーレースをしていた2台は信号の手前で衝突。コントロールを失った1台が交差点に進入したところ、走行してきたジープと衝突。ジープは70メートルも飛ばされたということです」(記者)
レースを行っていた2人の男は無事でしたが、巻き込まれた車の69歳の男性が死亡。事故を起こした車のメーターは220キロを指して止まっていました。裁判で2人の男には殺人罪が認定され、判決は終身刑。そして、言い渡されたのはそれだけではありませんでした。
「この事件では終身刑に加えて“一生涯の運転免許剥奪”が言い渡されました」(ベルリン州警察交通担当官)
一生涯の運転免許剥奪。ドイツでは、終身刑とはいえ、仮釈放があるためです。
「裁判所は(カーレース事故の2人は)性格的に安全な運転ができない認定したのです」(ベルリン州警察交通担当官)
ドイツでは、免許の剥奪は社会の安全を守るという理由で行われていて、大きな事故には至っておらず、刑罰自体は軽いケースでも、ドライバーとして極めて危険と認められる場合には、一生涯、運転禁止にできるといいます。
「(一生涯の免許剥奪は)刑罰というよりも社会の安全を守るための処分と考えて下さい」(ベルリン州検察官)
日本にも、「免許取り消し」の制度はありますが、取り消しから最長10年で、再び免許を取ることが可能で、ドイツの制度を参考にすべきと話す専門家もいます。
「少なくとも重大な人身事故を起こしたようなドライバーについては、運転を一生、諦めてもらうのも一つのやり方ですね」(同志社大学 川本哲郎 教授)
日本では免許取り消し制度で、ドイツよりも軽い制度が施行されていますが、最近増えているあおり運転などにも少し厳しめの制度がつくられたらいいですね。ドイツでのこのような事故では、一生涯の免許取り消しが言い渡されるのもよく理解できます。罰則を見直したりして世界中の危険運転が減ることを願います。
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