株式会社ジャストライト・福岡・海外のチャイルドシート事例

株式会社ジャストライト・福岡・海外のチャイルドシート事例

各国で決められているチャイルドシートの使用の決まり

乗用車におけるチャイルドシートの使用については、日本だけでなく各国でも法律で定められている。国際自動車連盟の調査結果は次のようなものだ。

●アメリカ

 各州でチャイルドシート使用義務の要件が異なっており、旅行の際は確認が必須だ。例えばアラバマ州は0~5歳、アラスカ州は0~4歳、アリゾナ州は0~4歳、アーカンソー州は0~6歳または体重60ポンド(27キログラム)、カリフォルニア州は0~5歳または体重60ポンド(同)未満……といった具合だ。

●ヨーロッパ圏

 英国では、3歳未満の子どもを前部座席または後部座席に乗せて運転する場合は、子どもをチャイルドシートに着座させなければならない。3歳から12歳で身長135センチ未満の子どもを前部座席に乗せて運転する場合は、チャイルドシートに着座させるか、シートベルトを着用させなければならない。後部座席に乗せて運転する場合は認定されたチャイルドシートに着座させるか、車に装備されていればシートベルトを着用させなければならないという決まりがある。オランダは、身長135センチ未満の子ども(18歳未満)については、UNECE44/03以降の規格に準拠し、身長に適合した拘束(保護)装置の使用が義務づけられている。これは前部・後部座席の双方に適用される。3歳未満の子どもを拘束(保護)装置がない車に乗せて運転してはならない。その他各国でチャイルドシート使用義務が定められている国がほとんどだ。

●アジア圏

 世界各国におけるチャイルドシート事情をみると、アジアはかなり緩い。マレーシアやタイ、ベトナム、インド、インドネシア、中国には、2017年11月現在、チャイルドシート使用義務はない。例外は香港で、15歳未満の乗員は年齢と体重に適合した認定チャイルドシートを使ってしっかりと拘束することが必要。アジア圏において日本のチャイルドシート使用義務のルールは、かなり厳格なほうである。

■チャイルドシートの選び方

 実は、ひとくちに「チャイルドシート」といっても、子どもの身長に合わせて様々な種類が用意されている。国土交通省のウェブサイトによれば、3種類ある。

●乳児用

 体重13キログラム未満、身長70cm以下、新生児~1歳ぐらい。

 乳児期は首がすわっていないため、寝かせるタイプを使う。後ろ向きに使用する「シートタイプ」と横向きに使用する「ベットタイプ」とがある。

●幼児用

 体重9~18キログラム、身長65~100cm、1歳~4歳ぐらい。

幼児の首が据わり、自身で座れることが使いはじめの目安。「前向きシート」として使用する。

●学童用

 

体重15~36キログラム、身長135センチ以下、4~10歳ぐらい。

「座席を上げて背の高さを補う」「腰ベルトの位置を子どもの臀部に合わせる」ことによって大人用の座席ベルトが使えるようにするものになる。

 

いずれのタイプについても、現行の安全基準に適合しているものには「Eマーク」が添付されている。購入時は、このマークがついているかどうかを必ず確認しよう。また2012年6月30日以前に製作されたチャイルドシートには、道路交通法改正前の古い基準に適合していることを示す「自マーク」が添付されている場合がある。

 

さらに、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構では、市販のチャイルドシートについて前面衝突試験と使用性評価試験を行い、その結果を安全性能の評価として公表している。前者では、時速55キロメートルでの前面衝突時に、ダミーの人形の頭部、胸部に与える影響等を、「優」「良」「普通」「推奨せず」で評価している。後者では、チャイルドシートの誤った使用を防止する観点から「取扱説明書等の記載内容」「本体表示内容」「機構の性能」「座席への取つけ」「着座性」について点数評価をしている。

 

安全性の高さなどを知るために、「チャイルドシートアセスメント」という単語で検索して吟味した上で購入するのがよいだろう。

日本と海外ではチャイルドシートについての法律が違う。お子さんがいる方は、子供の年齢、身長、体重などで決められているので、海外に行くときは、しっかりチェックすることが重要だ。

チャイルドシートの選び方にも日本では国土交通省がしっかり決めてくれている。知識をしっかり持って、大事なお子さんを守ってあげることが重要である。

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